【HJMG!不毛さん49】
16.超絶不毛美青年登場!~でも頭がすごく残念なかんじ3
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「17.不毛な主義~決してパンツをはかない主義の男」につづく
16.超絶不毛美青年登場!~でも頭がすごく残念なかんじ3
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桃太郎のいる2ー1には帰れないので、結局アタシはお姉の部屋に泊まらせてもらった。
夜中にアタシが転がり込んだ時、お姉はすでにグーグー寝てた。
新婚家庭に申し訳ない、そう言うとうらしまはキョトンとする。
よう分からん夫婦やわ。
夜中にアタシが転がり込んだ時、お姉はすでにグーグー寝てた。
新婚家庭に申し訳ない、そう言うとうらしまはキョトンとする。
よう分からん夫婦やわ。
ボーッとしたまま眠りに落ち、目を覚ましたのは翌日の昼前。
お姉はとっくに起きていてワンちゃんと一緒におやつ食べてるし、うらしまは会社に出かけた後だった。
お姉はとっくに起きていてワンちゃんと一緒におやつ食べてるし、うらしまは会社に出かけた後だった。
「……アタシ、ヘンな夢みた」
ボンヤリした記憶を手繰り寄せる。
たしか月光の下、竹やぶで宇宙人と遭遇して……。
たしか月光の下、竹やぶで宇宙人と遭遇して……。
「夢、違(ちゃ)うって!」
アタシは叫んで、飛び起きた。
「お姉ッ! うらの竹やぶに不審な人が……!」
アタシは叫んで、飛び起きた。
「お姉ッ! うらの竹やぶに不審な人が……!」
お姉は食べてたお菓子を慌てて飲み込みむせている。
この人の焦った姿を見るのは初めてだ。
この人の焦った姿を見るのは初めてだ。
アタシは夕べの出来事をできるだけ詳しく、2人に語った。
「ううううらの竹やぶにそんな人が? ちっともししし知りませんでした」
ワンちゃんが怯える。
「メッチャ格好いいねん! でも言ってること全然分からんの。頭がちょっと残念なかんじでな、そこがスゴイ勿体ないねん。勿体なさすぎるねん…って、お姉、聞いてんの?」
お姉は窓から竹やぶの方向見てボーッとしている。
何となく様子がおかしい。
何となく様子がおかしい。
「……あの方はいいのよ」
小さな声で呟く。
「あ、あの方? 知ってたん? あの人、ここの住人? 庭に住んでんの? そういや小さい小屋みたいなん建ってたけど。お姉? 顔赤いで?」
アラ、と言ってお姉は両手をホッペに当てた。
「あの方はかぐや様っていうの。とある星の高級家具店の御曹司なのよ。民の暮らしを知る為、お忍びで地球にいらして……」
ちょっ、ちょっと待って。
アタシはお姉を押しとどめた。
アタシはお姉を押しとどめた。
「か、かぐや様って……。お姉ともあろう人が……目ぇ覚ましや! あの人、ちょっと脳味噌湧いてんで! 本物やで! ホンモノやで!?」
かぐや様って……そもそもお姉は相手が誰でも呼び捨て。
敬称付けてたのはお父さんとお母さんくらいのもんや。
あとは友だちでも先輩でも先生でも近所の人でも、容赦なく呼び捨て。
なんでそれが違和感なくまかり通ってたんかは謎で仕方ない。
敬称付けてたのはお父さんとお母さんくらいのもんや。
あとは友だちでも先輩でも先生でも近所の人でも、容赦なく呼び捨て。
なんでそれが違和感なくまかり通ってたんかは謎で仕方ない。
「どこの御曹司やて? かぐや様っていったってあの人、ホームレスやん?」
お姉は「アラ!」と悲鳴をあげた。
「ホームレスじゃないわ! あなたも見たでしょ。あの家、ちゃんと自らの手で1ヶ月もかけて造られたのよ」
「造ったって……竹でできた小屋やん! しかもアレ造るのに1ヶ月かけてたら、意外と不器用やで。かぐや様! そんなんじゃゲリラ戦は戦えへんで! ……ってお姉、まさか1ヶ月もその様を見守ってたん? 気持ち悪いで!」
お姉、珍しく「グッ」と唸る。
「あなた、今日はツッコミが冴えてるわ。どこから反論していいか、一瞬分からなかったもの」
「ア、アリガトウ……」
一応礼を言ったもののアタシ、すごく複雑な気分や。
また、一騒動起きるような気がする。
また、一騒動起きるような気がする。
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良かったらマンガもみてね。こっちもアホだよ。
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