とある葛職人の叫び
葛粉を手作りするのは、とても手間がかかります。
掘り出した葛の根を、水できれいに洗って、土を落としたのち、木槌などで叩いて繊維質の状態にします。それを真水に入れて揉み洗いし、ザルで漉します。
砕いた葛の根を取り除き、そのまま静かに一晩おき…
濁った水を捨てて、また真水で…
これを、水が濁らなくなるまで何回も何回も繰り返します。
水が濁らなくなったら乾燥させて、更に不純物を取り除いて完成です。
手間がかかるわりに、取れる量はほんの少し。
「葛には職人の手間と愛情が詰まってんねん。
食べたら一瞬やけどな。
さあ、食べてや……」
ならちゃんの言い方は幾分、恩着せがましいかと思いますが、
言い得て妙かもしれません。
さあ、世界中の葛職人に感謝しながら葛の食品をいただきましょう!
ビバ!葛!感謝!ビバビバ!